DTMにグラボは必要か?
最近のちょっと良いデスクトップPCなら、ほぼ必ず付いてくるのがグラフィックボード(GPU)ですよね。
PCを検討する際にネットで調べてみると「今の時代グラボは必須!」なんて記事を目にします。
ただ、
「動画編集をするならわかるけど、DTMだけやるならグラボって必要?」
「出来る限り安くPCを買って、浮いた資金をプラグイン購入に充てたい!」
と、考えるDTMerさんは多いのではないでしょうか?
毎年お仕事で80~100曲程度を書いているDTMerの環境から「DTMとグラボの関係」をお伝えしたいと思います。
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【結論】DTM”だけ”やるならば、グラボは現状は必要なし。
ボクの結論としては上記となります。
こちらをご覧下さい。
上記は、Battle11で最もPCに高負荷が掛かる部分を再生した時のタスクマネージャーのパフォーマンス画像となります。
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
その他の詳しい検証内容はこちらをご覧下さい。
CPUとメモリにはしっかり負荷が掛かっているのに対して、グラボはほとんど使用されていないことがわかります。
ボクの使っているRTX 4060 Tiはとても中途半端なグラボであり、あまりスペックが良いとは言えません。
それでも使用率は高いところで20%程度、平均10~15%といった具合です。
現状のDTMでは、グラボの影って薄いのですね…。
「そっか、じゃあグラボいーらない」と思ったDTMerさん、ちょっと待って。
ただし、今後はDTMerでもグラボの需要が増える可能性は非常に高いです。
動画編集やゲームなども一緒に行うのであれば、なおさらグラボは必須となります。
特に動画制作は自身でプロモーションなどをする場合などに必要で、現在のDTMerにはなくてはならないスキルになりつつあります。
ボク自身、PCでゲームは一切しませんし、動画編集も全くの素人で大したことは出来ないので、そこまでグラボは重要視しておりません。(なのでRTX 4060 Tiで十分でした)
「正直いらないかなー」とも思ったのですが、一応簡単な動画編集やYouTube試聴もしますので、「あって損はない」という気持ちで装着しております。
今のところ「動画編集のエンコードが早い」くらいの体感しかありませんが、それでもグラボ付けといて良かったな、と感じております。
【GPU Audioって何?】NAMM show(2023年)でも話題になった技術
DTMerとグラボの関係で、忘れてはいけないのがこちらの話題です。(藤本健の”DTMステーション”様より拝借)
物凄く要約すると、ボクの環境のように余っているグラボのパワーをプラグインとかに使っちゃえ、という技術だそうです。
考えることはみんな同じなのですね、と。
まだまだこれからの技術とのことで、未来性を語るには情報がなさすぎるのですが、ボク個人としては「ありがたや、とても期待して待っております」という気持ちでいっぱいです。
ひょっとしたら数年後にはGPUパワーが必須条件のプラグインが出てくる可能性があるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
結論としてはDTM”だけ”やるならば、グラボは現状は必要なし、となります。
ただし「DTM“だけ”やるならば」の“だけ”については、考える必要があると思います。
ゲームはプレイしないかな?
動画制作はしないかな?
皆さんのDTM以外でもやりたいことをしっかり見極めて、自分に合ったスペックのPCを選びましょう!
ご参考になれば嬉しいです♪